おかげさまで今年一年の聖日を全うする礼拝をお献げできました。寒風吹き荒ぶ中神様に招かれてお越しになった教会員の方々、今朝はパソコン付属のカメラでの中継にて「大丈夫かな」とご心配を賜りながらもご家庭・ご自宅で礼拝をお献げくださった方々に深く感謝申しあげます。
2021年は昨年に続いて新型感染症対策上の工夫を試行錯誤しながらの礼拝となりましたが、秋口あたりから安定した中継配信が可能となりました。
奇しくも本日の説教のテキストは東方から訪れた三人の博士の箇所。「ユダヤ人の王はどこにおられますか」と博士は目の前のヘロデ王に問いかけます。その問いには悪意などまったくなく、まことの王は飼い葉桶にお生まれになったイエス・キリストであるとの真理と堅く結びあっています。
富を貪る立場にいたヘロデ王とは異なり、まことのユダヤ人の王が飼い葉桶で神の平安を輝かせていた記事を思うにつけ、寒空の最中にうち震える人々とともにおられたその生涯の始まりがクリスマスであると確信します。嬰児はやがて成長し、ヘロデ王らからは人の数には入らぬとされた人々と交わりを深め、その苦しみをともにされていきます。そしてその生涯は十字架での死に終わらす復活をもって全うされます。
「真理はあなたたちを自由にする」との言葉どおり、博士たちはヘロデ王の謀略から解放されたあゆみとともに故郷への道を急ぎました。
まことの自由とは何か、まことの解放とは何か。神の言葉に問い尋ねながら、主の年2022年を迎えたく存じます。クリスマスは新年六日まで続きます。みなさまにメリークリスマス、そして慶き新年の訪れを祈ります。みなさまには主の癒しと支えの御手が十全に備えられますように。