2025年10月12日日曜日

聖霊降臨節第19主日礼拝を献げることができました

おかげさまで聖霊降臨節第19主日礼拝を献げることができました。昨日は「 こひつじこども園」の「あそBOフェスタ」が行われ、雨天と晴天がめぐる天候でも園児さんや保護者の方々が楽しめました。礼拝では職員の方々の癒しを覚えて祈りました。
 

本日の『聖書』のテキストは『マタイによる福音書』20章1〜16節。「ぶどう園🍇の労働者の譬え」と呼ばれる箇所でした。この箇所で描かれるのは、夜明け、午前9時頃、お昼頃、午後3時頃、そして午後5時にスカウトされた日雇い労働者の人々と手当を与えるブドウ園の主人とのやりとりです。一日の日当は1デナリオンですが それはどの時間帯から就労しても同額の手当が支払われます。

この物語にわたしたちは主人の金銭感覚はおかしい、またはこれこそベーシックインカムの走りだとの解釈をしがちですが 実のところは神の前には一日の就労の成果を問わず 名もない労働者の存在そのものに神は等しく祝福と恵みを備えているとは読めないでしょうか。
 

タイムパフォーマンス・コストパフォーマンスが叫ばれる中でイエス・キリストの譬えは今なお静かな力を放ちます。成果主義が幅を利かす世にあって 神が慈しんだのは孤児や寡婦 そして寄留者と呼ばれた難民でした。このような生活下におかれた人々の働きは限られ世からはしばしば蔑まれます。だからこそ「1デナリオン」の値打ちが誰にでも備えられるのです。この恵みを前にしてわたしたちは大いに励まされ 新しい一週間へと歩み始めるのです。

礼拝後には明日結婚式を控えた若いおふたりのための備えに赦された方々が奮励した一日となりました。いよいよ次世代の時代です。その前途を整える責任を痛切に感じた一日でした。

みなさまの新しい一週間に主なる神のますますの祝福を祈ります。