みなさまのお祈りのおかげで 受難節第3主日礼拝を献げることができました。ろうそくのともしびも消され いよいよイエス・キリストの苦難と深く関わりながらも 青空に復活の希望を見出す朝となりました。
本日の聖書箇所である『マルコによる福音書』では「あの男は気が変になっている」との噂からその身柄を拘束しにきた身内のものにかぎらず「あなたはメシアです」と表向きは信仰を言い表したかのように映るペトロを始めとした弟子もまた イエス・キリストを誤解していた様子を看て取れます。なぜなら人の子イエスが苦難の道の果てに十字架で殺害されたその後の三日目に復活するとの話を受け入れられなかったからです。弟子には帰依し心酔する人の子イエスの姿だけが目に入るばかりで救い主の何たるかは隠されたままでした。「気が変になっている」との噂だけでなく「誤ったメシア像」との思い込みの狭間で すでにイエス・キリストは誤解の板挟みとなり孤独に陥っている様子が分かります。わたしたちであればこう叫ぶに違いありません。「ちがう。そうじゃない!」。
今 わたしたちの身近なところ でまた世界の至るところで流される涙と血潮のなか いったいどれほどの「ちがう。そうじゃない!」との叫びがこだましていることでしょう。誤った情報に知らない間に操られて「分かった気に」させられているわたしたち。今こそ世に流布する虚像や誤った物語から解き放たれて本来向き合わなければならない課題や人々に相対しなければなりません。先入観のうちに安らうのではなく 耳を傾けるべき声を違わず 手を結んで神の平和のために働く時代となりました。
各々の日常性を尊びつつ 誤解のなかに立ちつくす人々と痛みをともにし 孤独を通してイエス・キリストと連帯しましょう。わたしたちは煽られ捏造された敵対関係ではなくフェイクを圧倒する神の平和と真理を追い求めます。
礼拝後には各部総会が開かれ今年度のあゆみの振り返りが行われました。またリモート中継を維持・発展させるための話し合いもありました。ご奉仕くださった方々に衷心から感謝いたします。平和と和解の主イエス・キリストのますますの祝福がみなさまとともにありますように祈ります。




