おかげさまで受難節第6主日礼拝を献げることができました。受難週がいよいよ始まり18日金曜日夜7時より教会カフェテリアで受難日礼拝を執り行います。
礼拝では2025年度役員任職式と教会学校教師任職式を執行しました。
本日の礼拝は教会員が棕櫚の葉を手にしつつ始まりました。『マタイによる福音書』のキレネ人シモンのあゆみに注目しました。ローマ兵に無理やり十字架を背負わされてゴルゴダの刑場までイエスをささえたのが北アフリカ・キレナイカ地方の出のシモンでした。刑場への途上でシモンが目撃したのは人々から尊敬されるはずの律法学者・祭司長・長老たちが群衆や強盗と同じように 息も絶えだえの人の子イエスに罵声を浴びせるありさまでした。
過越の祭りを祝いに来たはずのキレネ人シモンにはあまりにも衝撃的な体験でした。イエスの受難の出来事に期せずして巻き込まれたシモン。しかしシモンの衝撃や痛みをもイエス・キリストは一切自己弁護せずに担い シモンもまたその姿に従ったからこそ 不条理過ぎる場面で何も言わずにキリストとともにあゆんだのではないかとのメッセージでした。わたしたちの信仰のあゆみを重ねずにはおれませんでした。
メッセージの後には讃美とともにキリストの十字架の血潮を象徴するガーベラの花を分かちあいました。そして礼拝後には教会定期総会を開き昨年度の報告と今年度のあゆみを確かめました。
イースター礼拝までの一週間 わたしたちはキリストの苦難をこころに深く刻み その苦難に示された世の現実のただなかにやがて訪れる復活の光を見つめてまいりたいと願います。死の闇にピリオドが打たれて やがていのちのひかりにあふれた朝が訪れます。その時を待ちながらこの一週間を大切に過ごしたいと願います。みなさまとともに主なる神のあふれる祝福がありますよう祈ります。