2025年7月6日日曜日

聖霊降臨節第5主日礼拝を献げることができました

おかげさまで聖霊降臨節第5主日礼拝を献げることができました。朝から猛暑のなか こども園関係者、放課後デイサービス関係者や教会関係者に整えてくださった礼拝堂には涼やかな風が吹き 聖書のメッセージと讃美を分かちあう大切なときを授かりました。
 

メッセージは『マタイによる福音書』での「誓ってはならない」との人の子イエスの教えを通して『旧約聖書』の士師エフタの誓いのもたらした悲劇に人が自ら立てた誓いの限界を考えました。
 

エフタはイスラエルの民のために異民族のアンモン人との戦いを指揮して勝利を収めますが 戦の前に神に誓った「もし勝利を収めるなら帰途家の扉から出てきた者を生け贄として献げます」との誓いを立ててしまいます。アンモン人との戦いに勝利したイスラエルの民でしたがエフタは凱旋を祝い家から出迎えた一人娘を「取り返しのつかないことをした」と悲しみながらも犠牲にします。イスラエルの勝利は民には喜びでしたがエフタには深い悲しみとして刻まれました。勝利に酔いしれるイスラエルの民への深い問いかけがなされます。

わたしたちは誓いを立てるにしても「YESにはYES 、NOにはNO」と答えるにしても絶えず不安と目先の結果に苛まれる愚か者です。だからこそ神は自ら人に対する誓いをお立てになりました。それは『創世記』にあるように「死んではならない」との約束です。この約束はイエス・キリストの復活と使徒たちの宣教活動に実現かつ発展してまいります。

『旧約聖書』に彫り込まれた人の悲しみがイエス・キリストを通して明らかになった神の約束の実現により癒されるという物語。いかなる時にもわたしたちとともにあるいのちの希望として輝いています。
 

礼拝後には「教会の活動を考える会・伝道委員会」を行いました。牧師はその後 日本基督教団いずみ教会で行われた牧師就任式に出席しました。

七月が始まりました。暑い日々が続きます。夏の疲れを主なる神が癒し みなさまの新しい一週間がますます祝福されますように祈ります。