2021年2月21日日曜日

主の御名を讃えます。

受難節第1主日を迎えた本日、教会では在宅礼拝や施設を利用されている教会員また関係者を思い起こしながら牧師が祈りを献げました。キリストの十字架への道に想いを馳せる季節を迎えます。
他方で暦では節気が雨水から啓蟄へと向かう候、あたたかな日差しの中、いのちの胎動が始まった様子。紅白の梅や水仙も見事に咲いています。

新型コロナウイルス感染症対策にともなう緊急事態宣言発出期間も、当初の規定からすれば出口に向かいつつあります。ワクチンの輸入と実用化も始まりました。
この期間、教会は聖日礼拝を休止する困難を味わいましたが、徒に成功体験を重ねるよりも多くの痛みや試行錯誤の中で授かる恵みのほうが尊いのではないでしょうか。またこの困難のときにかけがえのない使命が備えられ、教会が、単に教会員のものではなく、キリストの教会として神の公共性を帯びている事実に気づかされたかと存じます。

緊急事態宣言発出下、多くの迷いや不安に満ちた報せにわたしたちは囲まれましたが、その出来事を通じて、神のなさる宝を必ずや授かるに違いないと信じます。
関東・東北の地震の被災地に、感染症に罹患された方々に、医療従事者はじめエッセンシャルワーカーの方々に、暮らしの将来を憂う方々に、主なる神の深い癒やしと慰めを祈るだけでなく、いのちの希望がともにありますよう切に願います。

新しい一週間、主なる神がともにおられますように。