2021年2月7日日曜日

主なる神の御名を讃えます。

人間には時折風を冷たく感じても、確実に春の足音が聞こえてくるような日曜日でした。
牧師は在宅礼拝をお支えするために教会で祈りを献げました。

過ぎにし週、メディアは多様性をめぐる偏った発言を多く扱っておりました。しかしその中で極めて示唆に富む考えを知る機会を得ました。孫引きになりますが「そもそも『多様性の尊重』という言葉がおかしいのだ。元々、社会は多様なのだから。本来は、『多様な中で、どう落とし所をつけるか』の方が難しいんだから」。ある意見がそのまま実現するのはまずあり得ず、どのように話し合いの手間をかけ、実りを授かり分かち合うのかが肝であり、その手間を省こうとするのは怠惰なのだ、という言葉でした。

思えば焦りの名を借りた怠惰に、これまでどれほど身を委ねていたことかと恥じ入りました。

コロナ禍でプランどおりにことが進まなくなる中、多くの方々が頭を抱えこむような状況にあることでしょう。他人ごとではありません。だからこそ、春に花を咲かせる植物が冷たい風の中、深く地中に根をおろすように、お一人おひとりのお考えを尊ぶ手間を大切にしたいと、新たな年度を前に祈る機会を得ました。

みなさまの歩みに神さまの祝福と平安を祈ります。新型感染症のもたらす混乱から救い出され、聖日礼拝を再開する日を待ち望みつつ。