2021年10月10日日曜日

聖霊降臨節第21主日礼拝を献げることができました

おかげさまで聖霊降臨節第21主日礼拝を献げることができました。みなさまのお祈りにこころより感謝申しあげます。
 

本日の礼拝では「献げること」と「授かること」との関わりに触れました。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ」という主イエスの言葉を軸にしています。

メッセージを踏まえてくださると嬉しいのですが、本日は「いのち」について聖書から聴きました。ローマ帝国の通貨が当時の地中海世界を支配するなかで、その支配が及ばないものは何かというメッセージでした。

現代にもつながるテーマとしては「いのち」をめぐる種々の問いがあります。いのちはその人自らに所有されるものではありません。多くの出会いと交わりの中で育まれていくものです。ですから当事者の存念だけでは左右できないほどの価値を授かるのは当然であり、感謝すべきことです。

老若を問わず自死・不審死の増える世となっております。心身を刻まれるほど悲しいことであり痛ましいことです。

しかしそこでわたしたちは十字架のキリストを仰ぎます。そこにはわたしたちの希死念慮や苦しみ、生きづらさを一身にお引き受けくださった救い主の姿があります。
 

コロナ禍のダメージは病に留まらず、第一次・第二次・第三次産業すべてに及んでいます。だからこそ教会に連なる兄弟姉妹・関係者の交わりの中で支援されるいのちがある、というものです。

雲ひとつない秋空のもと、みなさまの新しい一週間に神さまの深い支えと豊かな恵みがますます臨みますように祈ります。波高けれど天気晴朗なり。祈りあいつつ新しいあゆみを始めましょう。素晴らしい一週間を祈ります。