おかげさまで降誕節第5主日礼拝を献げることができました。暦の上では大寒を過ぎて寒さも厳しい中、しかも新たなコロナ禍の波を前にしながら礼拝を献げられましたのも神様の導きとみなさまの祈りによるお支えかと存じます。
本日の礼拝説教のテキストは『マルコによる福音書』1章21節から始まる、「汚れた霊」につかれた男とイエスの出会いの物語でした。わたしたちも、キリストとともなる誠実さを忘れて、ただただがむしゃらに頑張ることを美徳としがちです。しかしその果てに「頑張れない人」「いのちの繊細さ」が犠牲になり、神や隣人との関わりが歪んだ果てに、今の時代に多発する事件とも重なる事案にも向き合わずにはおれなくなっています。本日の聖書のテキストに記された「汚れた霊」とは「神なき頑張り」としても受けとめられそうです。
イエスはわたしたちに成果を目的とした「頑張り」を課するのではなく、「休ませてあげよう」と語ります。袋小路に陥ったとき、思わないところから助けが与えられる場合もあります。本日の礼拝では思わないところからお支えを授かり、よりクリアーな画像でリモート礼拝も執り行えました。時にはみなさまにはご迷惑をおかけしながらも、礼拝の多様な可能性にチャレンジしていきたく存じます。
礼拝後には初めての試みとして「たけしろみんなの食堂」がこども園職員と教会員、またその関係者により行われ、プレオープンの運びとなりました。こちらのわざも覚えてお祈りください。
新型コロナ対策に揺れる昨今ですが、みなさまの一週間が流行病に由来する不安以上の、神から授かるよろこびと平安に満たされますよう祈ります。道に迷った時にこそ原点に帰り、万軍の主なる神の支えとイエス・キリストを見つめましょう。