桜咲く一日となりました。おかげさまで受難節第4主日礼拝をお献げしました。諸般の事情によりリモート礼拝のみとなりましたが、それでも多くの世帯の方々と十字架の主イエスにある交わりを確かめて、新しい一週間への力を授かりました。
2021年度最後の礼拝。人生の新しいステージに向かう教会関係者も多いことかと存じます。今朝の聖書の箇所は、人の子イエスが弟子とともに高い山へと登り、そこで救い主としての姿を現されるという箇所でした。弟子は命じられるまま先行きの見通せない険しい山道を登ります。下界には奈落の底がある中、先立つキリストから目を逸らすわけにはいかないという状況に追い詰められます。
しかしながらこの弟子の姿は、わたしたちの日常にも重なるのではないでしょうか。万全とは言えない備えのままに、キリストに従うほかないという日々。自己実現などという安っぽい言葉など風の彼方に吹き飛んでしまいます。
しかし、だからこそ危険な箇所に延々と留まらずに、最低限の荷物を背に道を進めるのではないでしょうか。
険しさの中でも主に備えられた道は確かで安全。確実さに満ちています。真白き衣をまとったイエス・キリストが、山の頂でわたしたちを待っていてくださるのですから。
新しい一週間、新しい年度が始まります。神さまがともにおられますように。