みなさまのお祈りにより聖霊降臨節第15主日礼拝を献げることができました。礼拝後には定例の「教会の活動を考える会・伝道委員会」が開催され 教会のわざに加えて大規模かつ深刻なコロナ禍の後の礼拝のありかたをめぐり建設的な協議を行いました。教会役員はじめご参加くださった教会員にはお疲れが出ませんよう祈ります。
ところで今月は関東大震災から数えて百年を迎えます。関東大震災で明らかになったのは自然災害の惨禍のみならず パニックの中で起きた無数の虐殺事件でした。偏見に基づいたデマに基づいて当時のことばで言う「朝鮮人」のみならず西日本から救援に出かけた人々も「ことばの響きがちがう」という理由から殺害されました。
本日の『聖書』では「誰でも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高くされる」との人の子イエスのことばが響きます。日ごろの歪んだ優越意識が転じて被害妄想となり人々を殺害に及んだ狂気は「後からは何とでも言える」というものではなく、今も起こりうる事態であり かつ世界のいたるところで起きています。
神の平和の実現のためにはまず互いにへりくだり隣人のことばに耳を傾けなくてはなりません。人間に必要なのは殺意などではなく困り果てた隣人と「ともにあゆむ」という姿勢です。イエス・キリストは憎悪のなかを神とともにあゆみ 困り果てた人々の苦しみをともにしました。
酷暑のなか たった一杯の水が深い癒しにつながります。あらたな交わりを育むために教会は絶えず改革を重ねてまいります。みなさまの新しい一週間に主なる神の平和がともにありますように祈ります。