本日もおかげさまで降誕前第9主日礼拝を献げることができました。こころより感謝申しあげます。
「体を殺しても魂を殺すことのできない者どもをおそれるな」とは本日の聖句の一節です。人の子イエスはこの語に続けて「ローマ総督を恐れるな」ですとか「ローマ皇帝を恐れるな」とは語らず、1アサリオン(現代では100円程度)で食用に販売されていた雀を示して、二羽1アサリオンで販売されている雀でさえ、父なる神の支えで人の手の届かないところを羽ばたいているとの話を引用して弟子を励ましている様子に想いを馳せました。
神の愛は社会の上部構造を撃ち破るのではなく、まことに小さなわたしたちの日常を祝福し支えてくださるとのメッセージを聴きとることができます。そのわざがどのように小さくても、また人目につかなくても、神の眼は見逃しません。
「神の愛の証し」というと、つい名声を伴う立派な行いをイメージしがちなわたしたちですが、実はその想いこそがすでに人の尺度によって歪められていると言えます。わたしたちは世間に見せびらかすのではなく、ただただその人のために試行錯誤を繰り返しつつ、何がよいのかと日々思い悩みながらチャレンジするのです。
神の愛の源はすべてのいのちの源であり、その総体はイエス・キリストの十字架と復活にいたるまでの生涯と教えをたどった結果に明らかになります。
一昨日から昨日にかけて、 こひつじこども園ではお泊まり保育が行われ、本日は教会を会場にして「たけしろみんなの食堂」が開催されました。こども園に関わる職員の先生方、「たけしろみんなの食堂」を支える方々、「放課後等デイサービス こひつじ」につどうこどもたちと職員の方々に主なる神の恵みがますますそそがれますように。そして新しい月をまたぐこの週を生きるみなさまに、イエス・キリストの導きがありますよう祈ります。今週も恐れず堂々と歩みましょう。