2024年4月28日日曜日

2024年5月5日(日) 礼拝 予定

         ー復活節第6主日礼拝ー

時間:10時30分~



説教=「たとえひとりきりになっても」
稲山聖修牧師

聖書=『ヨハネによる福音書』 16 章25~33 節
(新約聖書  201  頁).

讃美=  21-224,320,21-27.

説教要旨・動画、ライブ中継については、
教会ホームーページの
「今週の礼拝説教」のコーナーに、
礼拝前日の夜までに掲載します。

なお、ライブ中継がご覧になれない場合は、
説教動画の方をご覧頂きます様、
お願い致します。

復活節第5主日礼拝を献げることができました

おかげさまで復活節第5主日礼拝を献げることができました。ありがとうございました。
 

本日の『ヨハネによる福音書』の箇所では「世はあなたがたを憎むだろう」とのイエスの言葉が繰り返され、迫害の予告が行われます。パウロの宣教以前から教会の課題となったのは当初は古代ユダヤ教から迫害、そして紀元64年ごろのローマ帝国皇帝ネロによる迫害があります。本日の福音書が成立した段階で、すでにこの世の成功や幸せを求めてのキリスト教へのアプローチは困難なのは誰の目にも明らかでした。コロッセウムで飢えた猛獣の犠牲になるキリスト者を描いた絵画は今なお教会への問いかけとしてその力を保っています。

この迫害としばしば対比されるのが日本でのキリシタン迫害です。遠藤周作の『沈黙』やその映画化を試みた映画監督のベルトリッチは『ザ・サイレンス』を通して長崎奉行によるキリシタン迫害をリアルに描き、時には目を背けたくなるほどの描写をわたしたちに突きつけます。しかしそのような事実はあったにせよ、そればかりが禁制期のキリスト教と徳川幕府との関わりだったのでしょうか。
 

本日は以前もご紹介したジョバンニ・バッティスタ・シドッティ宣教師をご紹介します。徳川幕府中期に九州に上陸したシドッティ宣教師は役人に身柄を拘束されて江戸まで護送されます。シドッティ宣教師の尋問を担当したのが儒学者として知られる新井白石でした。シドッティが主張する復活の教えこそ共有しなかったものの、新井白石は宣教に対するシドッティ宣教師の真摯な姿勢に深く感銘し、最上策としては本国への強制送還、上策としては罪人とせず表向きは幽閉し武家としての位を与えて幕府に仕えさせる、中策としては幽閉、死罪はキリシタンを増やす恐れがあるため下策とし、将軍に上申しました。ただしシドッティ宣教師は武家屋敷に暮らしている折に二名の奉公人に洗礼を授けた事実が露見して地下牢で46歳で没しています。わたしたちが関心を抱くのは受洗した奉公人の行く末です。

神の言葉は国境を越え、生まれながらの身分を超えて拡がっていくというメッセージに震えた奉公人の魂はキリシタン禁制の命をものともしませんでした。

迫害とは現代では消費社会でもレジャーそのものでもなく、自己責任やコストパフォーマンス、タイムパフォーマンスとの言葉に表される効率優先主義に現れているのではないのでしょうか。そこでは「待つ」という姿勢が決定的に欠けています。待つ、とはまだ見ぬ実りを確信する、または待ち人が必ず訪れるとの信頼あって成り立ちます。こちらの期待どおりではなかったとして相手を排除するのは人には赦されてはいません。

ツバメが巣づくりに励む初夏を迎えました。4月29日には「たけしろみんなの食堂」も行われます。ゴールデンウィークにはさまざまな過ごし方がありますが、実りを確信し耕しに励むという道もあります。みなさまの新しい一週間に、主なる神がともにおられますよう祈ります。

2024年4月21日日曜日

2024年4月28日(日) 礼拝 予定

        ー復活節第5主日礼拝ー

時間:10時30分~



説教=「イエスはあなたを招いています」
稲山聖修牧師

聖書=『ヨハネによる福音書』 15 章 18~26 節
(新約聖書  199  頁).

讃美=  301,512,21-29.

説教要旨・動画、ライブ中継については、
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復活節第4主日礼拝を献げることができました

  おかげさまで復活節第4主日礼拝を献げることができました。ありがとうございました。
  

  礼拝では『ヨハネによる福音書』にある復活後のイエス・キリストと弟子ペトロとの対話の中で三度繰り返される「ヨハネの子シモン、あなたはわたしを愛するか」との問いかけの際に用いられるギリシア語の「愛する」が二度までは神の愛を示す「アガパオー」、三度目めが人の愛を示す「フィレオー」であるのに対してペトロの対応が終始一貫し「フィレオー」となっている特徴を指して、「イエスと弟子のちぐはぐな対話」とは見なしませんでした。むしろ『ヨハネによる福音書』の基調である「神は御子を賜るほどにこの世を愛してくださった」の具体的な展開として受けとめ、破れに満ちた弟子を神の愛がつつんでいるとの理解に立ちました。

  実際に世の中にはさまざまな破れがあり、その破れの中で今なお多くの人々が苦しみに置かれています。泉北ニュータウンからさほど遠くない大阪市西成区あいりん地区再開発計画でもある「西成特区構想」の中で貧困ビジネスの闇を明らかにしようとした矢島祥子内科医は34歳の若さでその闇に飲まれ落命したと言われています。しかし矢島医師は日本基督教団高崎南教会の教会員でもあったことを考えますと、自らのいのちと引き換えに世の闇に光を照らそうとされた方としても映ります。

  もちろん矢島医師とてそのような残酷な最期を遂げようとは自ら望んではいなかったことでしょう。しかし矢島医師が目を注ぎ続けたのは路上に横たわるホームレスの方々のみならず「なぜそうならなくてはならないのか」という社会構造でもあったのは確かです。
 

  わたしたちはさまざまな愛憎の中で時を過ごしています。ただその気持ちが個人に属するとともに交わりの課題として知られた時に、わたしたちの破れや欠けは新しい伸び代としての輝きを放ち始めるように思います。

  ひと握りのおむすびやひとかけの毛布が紡ぐ路上に暮らさざるを得ない方々とのつながりに神の愛が示されるならば、わたしたちの身近な方々とのつながりにもその糸がつながれているように思います。招きの糸あればこそ、わたしたちはキリストを通して多様な交わりを育みうると感じた礼拝でした。礼拝後には教会学校春の集いが行われました。雨天の中にきらめく麦の穂が新たな時の訪れを告げています。みなさまの新しい一週間に主なる神の祝福を祈ります。

2024年4月14日日曜日

2024年4月21日(日) 礼拝 予定

        ー復活節第4主日礼拝ー

時間:10時30分~



説教=「愛を呼びかける招きに応えて」
稲山聖修牧師

聖書=『ヨハネによる福音書』 21 章 15~19 節
(新約聖書  211 頁).

讃美=  21-505,300,21-29.


説教要旨・動画、ライブ中継については、
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復活節第3主日礼拝を献げることができました

おかげさまで復活節第3主日礼拝を献げることができました。ありがとうございます。
 

メッセージでは『ヨハネによる福音書』では他の福音書とはガリラヤ湖と記される湖名が「ティベリアス湖」と変更されている点に注目し、湖で漁る漁師の記事の配置がキリストの復活後にある点を踏まえました。その上で人の子イエスは迫害下の弟子の逃避行をも祝福していたのではないかとの理解をともにしました。「逃げる」ありかたを否定しないキリストは必ず「逃れの場」をユダヤ人以外の民にも保証してくださり、その交わりのひとつが教会だとの暫定的結論に達しました。そういえば『旧約聖書』『ヨシュア記』にも「逃れの町」の規定がありました。自分を過分に追いつめない生き方のヒントが『聖書』にはあると確信します。
 

礼拝後には泉北ニュータウン教会の定期総会を開催しました。2023年度の報告等が質疑とともに行われ、教会員のご理解とともに議事はスムーズに進行しました。コロナ期前後に礼拝のあり方を試行錯誤し続けたとの労により牧師には教会員からあたたかな拍手が向けられ、深い感動とともに「赴任九年目にしてようやくこの教会の牧師になれたのかなぁ」との感慨を覚えました。涙もののありがたさです。
 

とはいえ、まだまだ器の未熟な牧師であるには変わらず、「未熟さ」を「伸びしろ」として受けとめ直し、新たなチャレンジの節目と致したく存じます。これは牧師個人に限らず、泉北ニュータウン教会そのものの節目であるかもしれません。新しいステージを「神の平和の完成」への熱望とともに受けとめたく存じます。ご理解に篤く感謝申しあげます。

みなさまの新しい一週間に主なる神のあふれる祝福が臨みますよう祈ります。

2024年4月7日日曜日

2024年4月14日(日) 礼拝 予定

       ー復活節第3主日礼拝ー

時間:10時30分~



説教=「さあ、来て朝の食事をしなさい」
稲山聖修牧師

聖書=『ヨハネによる福音書』 21 章 4~14 節
(新約聖書  211 頁).

讃美=  298,21-411,21-29.


説教要旨・動画、ライブ中継については、
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なお、ライブ中継がご覧になれない場合は、
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復活節第2主日礼拝を献げることができました

おかげさまで春爛漫の風につつまれるなか、復活節第2主日礼拝を献げることができました。本日は礼拝の中で中学生進級祝福式、新年度役員任職式、教会学校教師任職式を執り行いました。礼拝後には久しぶりに飲食をともなく交わりの会を行い、教会の雰囲気がより温かみを増しました。お祈りを賜った方々には深く感謝申しあげます。 

  次の日曜日には定期総会を控え、教会の新年度のあゆみが本格的に始まります。会衆席におられたはずの渡辺敏雄牧師が天に召されご不在なのは寂しい限りですが、渡辺牧師は「黄昏は別の国の日の出」と仰せでした。さればわたしたちは復活のキリストの光につつまれているわけですから、寂しさに甘んじるわけにもまいりません。
 

  さて本日は五人の中学生の進学をお祝いしました。思い返せば中学生のころから老いるまでの人格が形成されます。神の祝福を授かった若者に、ますますの祝福と学び舎での友情が育まれるよう祈ります。それはかけがえのない一生の宝物となることでしょう。
  
  桜の園と春の風にますますの追い風を授かり、みなさまに主なる神のあふれる祝福を祈ります。別れと出会い一つひとつにキリストがともにおられますように❗️