本日の礼拝では『ヨハネによる福音書』を『ヨハネの手紙1〜3』と併せて「ヨハネ文章」として扱い、「神の愛」を強調する福音書としてメッセージを分かちあいました。福音書の箇所の朗読は文脈を押さえるためにやや長くなりましたが、「五つのパンの二匹の魚」の奇跡そのもの以上に強調されるのが、その奇跡の源となる神の愛による交わりの養いでした。
教会も世の他の交わりと同じように人の交わりでもありますから、時には疑問に思うような出来事も起きます。しかしそのような出来事により教会は分断してしまうのではなく、長い時間をかけて互いを尊敬し大切にすることにより、さまざまな困難に打ち勝つができます。それは個人の寛容さに基づくのではなく、「キリストを通して父なる神がわたしたちを愛してくださるから」可能となるのです。
解釈に気をつけないといたらない牧師の自己弁護にも聞こえそうなメッセージに陥りがちな『聖書』の箇所でした。そこは注意しなくてはなりませんが、確かに牧師個人のいたらなさもまた、教会員の方々に祈られ赦されているのを想い起こしますと、わたしも当事者なのだと骨身に染み入りました。
また、だからこそ祈り働き続けなければと背中を押される礼拝でした。さまざまな暮らしの状況にあるみなさまであれば、なおさらキリスト・イエスの「大丈夫だよ」との声が迫られたのではないでしょうか。
週末には教会学校一日夏期学校も控えています。暑さの中で身体を傷めがちな候になりましたが、みなさまにはくれぐれもご無理のないようにお過ごしください。他人と較べず心に響くキリストの声にすなおに従い、ご静養に励まれご健康が支えられますように。みなさまの新しい一週間が主なる神とともにありますよう祈ります。