おかげさまで聖霊降臨節第12主日礼拝を献げることができました。本日は日本基督教団の暦では平和聖日として定められた記念の日で、礼拝でも聖餐式が執り行われました。
本日の礼拝説教では戦時下の教会のありかたもさることながら、高度経済成長の流れにとり残されるほどに戦争の傷を負った人々の群像に焦点をあてました。敗戦という大きな価値観の転換のなかで「特攻くずれ」や「戦災孤児」として心ない扱いを受けた人々がいた事実、またあまりにも残酷すぎる光景を体感した結果、地上の生涯のなかで精神疾患に苦しめられた人々、またそのような人々に証言を求めるのは「セカンドレイプ」に等しいゆえ、牧師としては「個別のケースについては差し控える」ほかないことなど申しあげました。そのような人々の犠牲によって高度経済成長期の日本は成りたっていたという面を忘れてはならないとのメッセージを、牧師を含め礼拝出席者みなで分かちあいました。
連日のように熱中症警戒アラートが出るなか、招かれざるコロナ禍がきっかけとは申せ、リモートワーク礼拝という道が拓けたことに感謝申しあげます。お身体にさわりのある方や療養中の方々にも礼拝メッセージをご視聴いただけますことに感謝申しあげます。
八月を迎えました。酷暑のなかみなさまくれぐれもお身体ご自愛ください。日本人にとっては心を鎮めてかつての「大東亜共栄圏」に属していた地域の人々、また軍民問わず戦争の犠牲となった人々をいかなる仕方にせよ思い出して平和のために祈る時を迎えています。
いつの時代にも親なきこどもたちや社会的に疎外された人々、貧しさのなかにある人々に主なる神がいますことを忘れませんように。みなさまとともにイエス・キリストがともにおられると祈ります。