みなさまのお祈りのおかげで 聖霊降臨節第8主日礼拝をお献げできました。2025年7月最後の聖日礼拝となります。
本日の礼拝では「あなたがたの土台はどこにあるのか」とのタイトルで 『聖書』箇所を『マタイによる福音書』第7章21〜29節とし、祈りのあり方について分かちあいました。
「わたしに向かって『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の御心を行う者だけが入るのである。かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、わたしたちは御名によって悪霊を追い出し、御名によって奇跡をいろいろ行ったではありませんか』というであろう」との言葉がイエス・キリストの声として記されます。しかしこの声には「あなたたちのことは全く知らない」との言葉が向けられます。なぜでしょうか。
それはこの声が自らの業績を誇り承認願望を激しく満たそうとする欲求にあふれているからだと本日は思わされました。イエス・キリストはわたしたちを砕き 絶えず新たにしはしても『白雪姫』の魔法の鏡のようなお方ではありません。むしろ自らのいたらなさや弱さに嘆く人々の声なき声をお聞き届けになります。
世の巷には誰もが飛びつくような甘い言葉にあふれる時もあります。選挙の際の「公約」やキャッチフレーズに満ちたコマーシャルの大音響にわたしたちのこころは時として惑わされ麻痺し削られます。
だからこそ聖日礼拝には『聖書』の言葉から響く静かな声を傾聴し キリストに深く根をおろした判断力を養いたいと願います。
蝉時雨続く教会の祈り。新しい週・新たな月も みなさまの疲れがキリストに癒され 神の愛によって励まされますように。酷暑が続きます。ともに主の平安を祈ります。