2021年7月18日日曜日

聖霊降臨節第9主日礼拝を献げることができました。

梅雨明けの聖日、聖霊降臨節第9主日礼拝を献げることができ、みなさまのお祈りの賜物と拝察し衷心より感謝申しあげます。

本日はコロナ禍の混乱にあって予想できないよろこばしい出来事をともにできました。敬愛する教会員関係者の洗礼式の執行です。

わたしたちの歩みにはさまざまな懊悩がついてまわります。本日の聖書箇所ではローマ帝国の百人隊長が中風で寝たきりになった僕を救ってほしいとイエス・キリストに乞い願う場面が描かれていました。

「帰りなさい。あなたが信じた通りになるように」と百人隊長に向けられた主イエスの声は、百人隊長に「僕とともに神の希望につつまれた明日を生きなさい」との声にも聞こえました。

部下を見捨ててわが身可愛さに撤退する将官級の将校もいる中、無名の百人隊長は現場に留まり続け、寝たきりの僕への奉仕を通してキリストに出会いました。これまでとは異なる「これから」が見事に描かれています。

わたしたちの未来は人の目からすれば定かではありませんが、キリストの声に背中を押されるとき、まことの故郷へと歩み出す力を備えられます。

神の愛につつまれる中で、「命令」から「奉仕」へと行動原理を変えられた百人隊長の姿を思い浮かべ、軍事力による「ローマの平和」からキリストによる「主の平安」への転換のチャンスをわたしたちも授けられているとの確信を分かち合えました。

新しい一週間に、主なる神の平安と祝福が豊かに備えられますように祈ります。素晴らしい一週間でありますように!