2022年4月3日日曜日

受難節第5主日礼拝をお献げできました

主なる神を讃美します。

みなさまのお祈りのおかげで受難節第5主日礼拝をお献げできました。


折からの新型コロナ感染症対策のため 本日もリモート礼拝のみといたしました。こひつじこども園の進級・入園式がリモートで執り行われたことを踏まえますと当然の対応であったと考えます。

本日の聖書の箇所では、自らへの嘲りと十字架での殺害、そして三日後復活を説くキリストに、その後にはもっとも近くにはべらせて欲しいという弟子の醜悪な態度が描かれていました。人の子イエスが自らの苦難を語ってもなお、とまらない上昇志向と保身の醜さを罪深さとして福音書は描いているようです。

コロナ禍に加えてウクライナ戦争の惨禍は東ヨーロッパを越えてわたしたちの日常にも迫ってまいります。「世界のパン籠」とまで呼ばれるウクライナとロシアの戦争で小麦の輸入が危機に陥り、地球規模の食糧危機さえ案じられています。犠牲となるのは難民・貧困層・こどもたち。このような事態はいつの時代も変わりません。

エネルギー危機も叫ばれる中「持てる者」と「持たざる者」の格差は広まるばかりです。しかしイエスは上昇志向を抑えられない弟子に向かい「仕えられる者でなく仕える者に」と仰せになりました。弟子の無理解の中で教会の交わりの雛形が語られます。
 

新しい年度の備えの中、わたしたちには本日の礼拝が敢えてリモートで執り行われた意味を深く考えたいと思います。スケジュールの優先か、それとも教会員の方々の健康を優先するのか。奉仕する交わりとしての教会が後者を重んじながら礼拝を献げるのは当然です。

教会員・関係者におかれましては、くれぐれもご健康を大切にされますように。主の安息の中での癒しはいずれまた神への讃美と神からの知恵の授与へとつながります。新しい一週間がみなさまにとって、また困窮と戦乱の地にある人々にとって、神の平和と喜びにあふれるように祈ります。